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2016/06/20

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7/30(土)開催 一人ひとりの持つ違い(多様性)を大切にした交流の場としてのフットサル大会「ダイバーシティカップ」

今年も7/30(土)に新豊洲にてダイバーシティカップが開催されます。j-futsalが過去に取材した記事をご紹介します。
 
 
 
 

サッカーやフットサルを通じて個性や違いなど多様性を認められる社会に――。スポーツがつくるダイバーシティ社会への取り組み

ダイバーシティとは多様性、つまり「人にはそれぞれに違いがある」ことを意味します。
昨今、企業などを中心に「人はそれぞれに違いがあり、その違いを受け入れることで社会は成熟されていく」と、多様性を受け入れるダイバーシティ&インクルージョンの取り組みが社会的に広まっています。

日本サッカー協会でも、JFAグラスルーツ宣言で、年齢、性別、障がい、人種などに関わりなく、だれもが、いつでも、どこでも楽しくサッカーができる環境の整備を目指し、ダイバーシティへの取り組みを推進しています。

そうしたなかで、フットサルを通して多様性のある社会を作り上げていこうという試みがあるのでご紹介します。

ビッグイシュー長谷川さん_001

ホームレスの支援を中心に活動している認定NPO法人ビッグイシュー基金が中心となって、一人ひとりの持つ違い(多様性)を大切にした交流の場としてのフットサル大会「ダイバーシティカップ」が開催されています。今回、その報告会を兼ねて開催された「スポーツがつくるダイバーシティ社会」をテーマにしたシンポジウムをレポートしました。

ダイバーシティカップのきっかけはホームレスのワールドカップ

基調報告を行った認定NPO法人ビッグイシュー基金の長谷川知広さんは、ダイバーシティカップを立ち上げたきっかけはホームレス・ワールドカップだと述べています。

「ホームレス・ワールドカップとは、路上生活者の自立支援を目的としたサッカーの国際大会です。2003年にオーストリアで開催されてから毎年行われるようになり、昨年度は世界74カ国にまで広がりをみせています。日本からも野武士ジャパンの名で過去3大会に男子代表チームが出場しています。ホームレスの定義は、日本では路上生活者ですが、海外では知人や親族の家に宿泊している人、福祉施設に滞在している人、スラム街での生活者も含まれるため、メキシコでは2万人の中から8名の代表選手を選ぶ予選会もあったほどです」

こうした背景から、平均年齢の高い日本は海外の若年層を中心としたチームとの力の差が浮き彫りとなり、野武士ジャパンは過去3大会で勝利がありません。もちろん勝つことが目的ではありませんが、選手のモチベーションには影響するでしょう。

「そこでホームレス・ワールドカップにこだわるのではなく、本来の目的である社会的不利や困難を抱えている人が心身の健康を取り戻し、交流関係を築き、就労への意欲を取り戻すきっかけとなるスポーツイベントを立ち上げるための活動にシフトしていったのです」

結果として、2015年7月4日に国立代々木競技場フットサルコートで開催されたダイバーシティカップは10チーム(147名)が参加。その中には、野武士ジャパンのメンバーをはじめ、児童養護施設の出身者、うつ病などの精神疾患の経験者、性的マイノリティ、東日本大震災の被災者、不登校(引きこもり)経験者、学生や会社員がいましたが、フットサルコートの中では、生い立ちや肩書きに関係なく、本来の人間がもつフラットな関係に戻ってスポーツを楽しんでいたとのことです。

長谷川さんは報告の最後にこう語っていました。

「ホームレス状態や社会的マイノリティと呼ばれる人と接点のない人たちにダイバーシティカップを体感してもらうことによって、ホームレスや貧困の問題、また、障がい者が抱えている問題をよりリアルに伝えることができると感じました。それだけに、今後は正規雇用の会社員や公務員など安定した生活を送っているとされる人たちの参加も含め、本当の意味での多様性のある運営を検討していくことが大切になってくると思いました」

ビッグイシュー基金の長谷川さんはホームレス・ワールドカップやダイバーシティカップの支援を呼びかけていたときに、
「なんでホームレスがサッカーをするの? 働くのが先でしょ」
そんな声を多く聞いたと言います。

「もちろん社会復帰をするために就労は大切です。でも、就労したあとのことを考えなければいけません。就労先で元気にがんばって仕事を続けていくために、友達や相談できる相手も必要になります。そうした人々と交流を取り戻す場として、スポーツを社会的なツールとして使っていくことへの理解がまだまだ進んでいません」

今後、ダイバーシティカップの定期開催化などを検討しているという長谷川さん。
ダイバーシティ社会を促進するためにも、私たちはサッカーやフットサルが社会に果たすべき役割をもっと真剣に考えていかなければなりません。

(取材日:2015年12月5日)
元記事・サッカーやフットサルを通じて個性や違いなど多様性を認められる社会に――。スポーツがつくるダイバーシティ社会への取り組み:
https://j-futsal.jfa.jp/news/2016/01/20/894.html

関連リンク
ホームレス・ワールドカップ 日本代表「野武士ジャパン」:
http://www.nobushijapan.org/

【クラウドファンディング】
長谷川知広さんが今回のダイバーシティカップに向けてクラウドファンディングを実施中です。
A Ball Can Change the Life 1つのボールが人生を変える:
https://readyfor.jp/projects/Diversity2016