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2016/09/23

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フットボールに引退はない! フットサル施設でも楽しめる、もう一つのフットボール『ソサイチ』で生涯現役フットボーラーを目指そう!

ソサイチとは、南米が発祥の7人制サッカーを指します。サッカー、フットサルとも違った楽しみ方のできるフットボールとして南米や欧州で盛んに取り組まれています。

そんなソサイチを日本でも普及させようと活動しているのが一般社団法人日本ソサイチ連盟です。今回は、代表理事の馬場貴嗣さんと事務局の福満俊也さんにソサイチの魅力についてお話を伺いました。

20160923_1一般社団法人日本ソサイチ連盟代表理事の馬場貴嗣さん(左)と同事務局の福満俊也さん(右)

7人制サッカー「ソサイチ」の魅力とは?

まず、ソサイチとはどんな種類のフットボールなのでしょうか。お二人に改めて紹介してもらいました。

「ソサイチは、ブラジルのリオデジャネイロで1950年頃に始められたと言われています。正式名称は『FOOTBALL 7 SOCIETY』。ポルトガル語のSOCIETY(ソサエティ:社会・社交的・共同体)が語源となっています。僕が(ソサイチに)出会ったのは2000年のことです。ブラジルから帰国した知人から『フットサルピッチが3面あればソサイチができるよ』という話を聞きました。どんなものなのか実際にやってみたのですが、サッカーよりも狭いスペースなので、ボールタッチ数やゴール前での攻防が増えます。攻守の切り替えも速くなります。見てもプレーしても楽しかった。とても新鮮な体験だったんです。ソサイチならフットサル施設でもサッカーの醍醐味を味わえます。11人制サッカーをやりたくても、メンバー集めやフルサイズのグラウンド確保が難しい日本の現状を鑑みると、ソサイチを全国的に広げる価値はあると考えました。そして2006年に一般社団法人日本ソサイチ連盟を設立しました」(馬場さん)

ソサイチのピッチサイズは、ちょうどフットサルピッチ3面分(45~55m×25~35m)です。ゴールはジュニア用(5m×2m)のものを使います。

「ソサイチは7人制で公式の試合時間は25分ハーフですが、1日に何試合も行うイベントでは7分ハーフや12分1本などで開催します。選手は試合中に自由に交代することができます。そして、ソサイチの大きな特徴は5号サイズのローバウンドボールを使うことにあります。ソサイチのピッチサイズを考えるとフットサルのボールでは小さすぎます。逆に普通のサッカーボールだと飛び過ぎてしまいます。そこで最適だったのが5号のローバウンドボールだったのです」(福満さん)

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飛ばないボールだから初心者もすぐになじめる

ローバウンドボールは、はずみすぎないので、トラップが大きくなってしまうこともなく、初心者でもボールが扱いやすいようです。

「ルールはフットサルと同様にオフサイドはありませんので、攻撃のときには、サッカーのように(フォワードの選手に)裏のスペースに抜ける動きは要求されません。そもそも(相手ディフェンダーより)後ろにいることができるのですから、そこをどう利用するかがポイントになると思います」(福満さん)

とはいえ、ローバウンドのボールは重くて飛ばないため、前線に一気にボールを放り込むことは難しく、むしろしっかりとボールを繋ぐプレーが多くなり、一人ひとりのボールタッチ数は増えるのだと言います。また、サッカーよりもピッチサイズが狭いことで、サッカー経験者にとっては「ゴールが近いと感じてシュートを打ちたくなる!」とのこと。そのためシュートシーンやゴール前での攻防が多く、ソサイチの魅力のひとつになっているようです。

ソサイチの魅力を伝えるために、正確なルールの普及に努めたい。

 
ソサイチについて福満さんは「サッカーとフットサルの良いところが詰まっている」と言います。

「魅力を十分に感じてもらうためには、ピッチサイズや試合時間なども含めてソサイチの基本的なルールを知ってもらうことが大切です。最近はSNS(twitter、facebook)で『ソサイチ』というワードで検索するとたくさんの書き込みがでてきます。でも、実際には言葉だけが独り歩きしていて、ちゃんとソサイチを理解している人は少ないように感じます。ピッチサイズが正方形だったり、人数も5人制や6人制だったり、本来ソサイチにはないはずのオフサイドがある大会も行われていました。ソサイチの良さや楽しさを正しく普及していくためにも、ソサイチ連盟として、ブラジルやスペインのルールを参考に今後も基準づくりに取り組んでいきます」(馬場さん)

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現在、ソサイチ連盟は、フットサルやサッカーの情報を発信するサイト『エフチャンネル』と連携しながら、関東と関西、北海道(一部地域)を中心に年間約1500のソサイチ大会を開催して、普及活動に努めています。

「今後は、開催エリアの拡大も含めて、様々なスタイルのプレーヤーに対応できるよう、カテゴリーを充実させていきたいです。例えば競技志向の強い方たちが楽しむためにはリーグ戦の開催も必要ですし、女性や初心者などのエンジョイ層のプレーヤーが楽しむことを目的としたイベントも欠かせません。あとはシニア向けの大会など、参加できる年齢層を充実させることです」(福満さん)

「エフチャンネルのソサイチ大会は、参加者の中心が大学生や社会人です。年齢で言うと若い20代が多いのですが、世界的には、ソサイチのプレーヤー層は、むしろ高齢化の傾向にあります。ある程度の年齢になり、サッカーは体力的にきつい、と感じたらソサイチに移る流れがあるようです。ソサイチがあることでサッカーやフットサルなどのフットボールが生涯スポーツとなって、いつまでも現役で楽しむことができるようです」(馬場さん)

日本にも生涯現役フットボーラーを増やすためのツールとしてソサイチを

日本では、高校や大学卒業、あるいは就職をきっかけにサッカーやフットサルから離れてしまう人たちがたくさんいます。しかし、サッカーやフットサルなどのフットボールに引退はない、と馬場さんと福満さんは強調します。

「本来サッカーは引退がないはずなんです。それなのに高校サッカーが終わったら燃え尽きてしまうような人も中にはいます。それではもったいないんです。サッカーは一度やめてしまうと再スタートは難しくなります。だから、気軽に参加できるソサイチを利用してもらえればと思って僕らは活動しています」(馬場さん)

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小学校のときに校庭でボールを蹴った幼なじみや、中学・高校・大学のサッカー部の仲間と、もう一度グラウンドに集まってボールを蹴る楽しさを思い出してもらう。そして年齢に関係なく、いつまでも現役でフットボールを楽しんでもらいたい――。
ソサイチには、そんな「誰もがいつでもどこでも気軽にサッカーができる」環境をつくりだすパワーがあります。

(取材日:2016年8月3日)

関連リンク

>> 一般社団法人 日本ソサイチ連盟