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2017/02/10

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【北海道特集第2弾】北海道が冬場でもフットサルが盛んな理由。各地区協会の工夫や寒さ対策、そして数千人規模のプレーヤーが集まる札幌ドームでの一大イベント。

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室内でフットサルが中心の冬場。子どもたちが雪中サッカーを楽しむ機会も

「北海道では11月から3月までは屋外のグラウンドを使うことができません。そのため室内競技であるフットサルの文化が古くから浸透していますね。冬場のこの期間はサッカーチームであっても、体育館を使ってフットサルやサッカーのトレーニングに取り組んでいます。」
北海道のフットサル事情に詳しい、公益社団法人北海道サッカー協会フットサル委員会委員長の溝口昇さんは言います。

昔は小学生や中学生などが屋外で雪中サッカーを楽しむこともあったようです。今ではほとんど見られなくなったといいますが、北海道サッカー協会では、古き良き文化を残そうと、子どもたちを対象とした雪上(雪中)サッカー大会を毎年開催しており、今年(2017年)も1月28日(土)に『JFAキッズ(U-8/U-10)サッカーフェスティバル2016 in 札幌』が行われ、子どもたちにとっては、雪国ならではの自然環境のなかでサッカーボールを蹴る楽しみを体感することのできるイベントとなったようです。

北海道のフットサルチームが、ほかの雪国のフットサルチームよりも苦労すること。

「現在、北海道で年間を通してフットサルチームとして活動しているのは、男子が109チーム(943人)、女子が26チーム(215人)です。北海道フットサルリーグ、北海道女子フットサルリーグや各地区リーグに年間リーグを戦う競技志向のチームから、趣味で集まっている同好会的なチームまで幅広くありますね。女子は札幌で活動しているチームがほとんどです。」

札幌などの都市部は、多くのフットサルチームが活動していること、そしてバレーボールやバスケットボールなどのインドアスポーツもあることから、1月から2月にかけて各会場が予約の調整会議を開き、予約日が重複した場合には抽選になることもしばしば。

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こうした状況の中で、特にセントラル方式のリーグを戦っているような競技志向のフットサルチームにとっては、北海道ならではの広さと会場に苦労しているそうです。

「全日本フットサル選手権大会の北海道地域大会などは、全道各地からチームが参加しますので、アクセスが良好な札幌市内で開催をしたいところなのですが、会場が不足しているのが現状です。地理的な中心として考えると旭川になりますが、こちらは老朽化している施設もあり会場が足りません。」

代替候補地としては道南の函館や道東の釧路が考えられるといいますが、どちらも北海道の中心からは遠く、特に冬場は積雪の影響から、会場から遠隔地となるチームにとっては過酷な長距離移動を強いられることになるのです。

「路面の凍結もあるので、移動には、かなり神経を使います。例えば道北の稚内から函館で高速利用の車で9時間かかります。そのうえ吹雪や凍結しているとなれば10時間以上はかかるでしょう。これではチームにとっては、参加したいけれど、参加できないという状況になってしまいます。都市間の移動距離の長さ、そして冬場であれば天候不順による移動の困難さというのは、北海道ならではのフットサル事情なのかもしれません。」

暖房設備が整っている体育館を使用した各地区協会の取り組み

ただし、そんな事情があるからこそ、北海道ではフットサルをするときの寒さ対策は万全だと、溝口さんは話をしてくれました。

「北海道の体育館はどこでも暖房設備が整っていますね。学校の体育館であっても暖房が完備されていますので、11月にもなれば外は寒いですが、体育館の暖かい中でボールを蹴ることができるんです。積雪寒冷地の北海道では、各地区協会では冬場屋内施設を利用して、多くの方たちにボールに触れる機会を作っているのです。」

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例えば、『JFA ファミリーフットサルフェスティバル 2016 北海道 in 旭川』は1月21日(土)から22日(日)の2日間に渡り、北海道サッカー協会主催、旭川地区サッカー協会と旭川フットサル連盟主管で行われました。カテゴリーは、U-8のキッズからファミリー、レディース、面白いところでは高校生(15歳)以上のフィールドプレーヤー3人で対戦する『3on3』まであり、性別、世代、競技レベルを問わず、旭川地区の多くの人たちがフットサルを楽しむことができたようです。

「旭川地区でもフットサルは盛り上がっていますし、札幌地区でも、まだこれからになりますが、3月に『JFA ファミリーフットサルフェスティバル 2016 ウインター北海道 in 野幌総合運動公園』が行われます。これまで2011年から年に1、2回のペースで開催してきました。今大会は、旭川のように新たなカテゴリーを増やすなどして工夫をして開催する予定です。」

この大会は、3月12日(日)に、江別市の北海道立野幌総合運動公園総合体育館メインアリーナ・サブアリーナで行われます。

「12月や1月は寒気が入ってきて天候が変わりやすいのですが、3月になれば天候が荒れて吹雪になるようなことはありません。移動にも不安はないと思いますね。」

1月には、全道各地のフットサルプレーヤーが集うイベントが札幌ドームで

冬場でもフットサル大会が各地で開催される北海道の各地域。実は、厳冬期の真っ只中である1月でも、北海道のフットサルプレーヤーが心待ちにしている一大フットサルイベントがあります。それが、札幌ドームを会場にした『コンサドーレ・エスポラーダカップ 全道市町村サッカー・フットサル大会』です。今年も1月13日から3日間に渡って開催されました。

この大会はすでに10年以上の歴史があり、前身の『コンサドーレカップ 全道市町村フットサル大会』は2001年に第1回大会が札幌市コミュニティドーム『つどーむ』で開催。このときは、小学生の部が39チーム、一般の部が24チーム参加して約1100人が集まりました。

「今大会では、全道各地から322チーム、おおよそ3千から4千人が集まったでしょうか。北海道サッカー協会にとっては一番大きなフットサルフェスティバルになりました。」

カテゴリーは細かく分かれていて、保育園児、幼稚園児から高校生まで(U-6、8、10、12、15、18)、18歳以上の一般の部もあります。女子は2カテゴリー、小学3年生から6年生までと中学生以上に分かれています。
また、チャレンジドの部(知的障がい・肢体障がい)や男女混合、さらにシニアのプレーヤーはO-35と45に分かれて楽しむことができます。変わったところでは、少年団チームの母親で編成されたチームによる対抗戦もあるのです。会場の札幌ドームは熱気に満ちていました。

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最後に溝口さんはフットサルへの思いをこう語ってくれました。

「競技志向のプレーヤーだけではなく、誰でも気軽に参加してフットサルを楽しんでもらうことが、今後フットサルを普及し、広めていくためには大切になってきます。ですから、このような大会を毎年続けていけるように頑張りたいです。フットサルは身近に楽しめるスポーツなので、本当にいろんな人と交流ができます。ぜひ大勢の皆さんに参加してもらいたいですね」
(取材日:2017年1月22日)