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2017/03/31

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増え続ける女性のフットサルプレーヤー。競技志向からエンジョイ志向まで幅広く活躍する、その現在地とは?

フットサルが競技として知られるようになり約20年。屋内外問わずに、簡単にボールを蹴り、楽しむことができるそのスポーツは、いわゆるエンジョイ層の拡大で裾野が広がり、国際大会などの創設で競技性も高まってきました。競技人口を示すピラミッドはより大きく、より高くなってきています。

もちろん女性プレーヤーに限った場合も同様で、今では様々な場所でフットサルを楽しむ愛好者、競技者たちがいます。国内全体の競技人口を推計するのは難しいですが、一説には200万人とも言われるフットサル人口のうち、その何割かは確実に女性プレーヤーが占めています。

20170331_1地域女子チャンピオンズリーグで熱戦を展開する選手たち(場所:宇都宮市清原体育館)

エンジョイ志向のフットサルは、2000年代に日本サッカー協会が全国各地で普及イベントを推し進め、それが一つの契機になりました。成人男性、成人女性、そして子供たちで構成されたチームがプレーを楽しむ「JFAファミリーフットサルフェスティバル」は現在も広く行われています。またサッカーが冠名に付きますが、地域によっては「JFAレディース/ガールズサッカーフェスティバル」としてターゲットを女性のみに絞った普及イベントに取り組むところもあります。行政やスポーツ施設がフィットネスとして取り入れているケースもあり、「誰でも気軽にボールを蹴れる」といった、フットサルならではの特性がエンジョイ層の拡大につながっています。

全国に広がる女性がフットサルに寄り添える環境

民間のコートやイベント企画会社が行う女性対象の大会やスクールを楽しむ女性もたくさんいます。ただ、内容は企画会社や地域性によって様々な特徴があるようです。

「楽しむことを目的に、週1回、主婦を対象としたスクールを開いています」
そう話すのは群馬県板倉町の民間コート・キラリスポーツパークで代表を務める高橋優さん。民間コートでフットサルの楽しさを教えるようになり12年。昨夏、自らが代表を務めるコートを造りました。毎日、老若男女のフットサル愛好者と接し、「大都市圏に比べると北関東ではまだまだ女性プレーヤーは多いとはいえませんが、女子の競技人口は確実に増えています」と現状を語ります。

20170331_2キラリスポーツパークの金曜レディーススクールでは女子選手の笑顔があふれる(場所:同所)

高橋さんが行う小学生スクールには女子のプレーヤーもいますが、「中学生年代でサッカーを続けられる環境がなく、やめてしまう子も目立ちます。そういう子たちがフットサルで成長していってもらえれば」と期待を込めます。近年、全国区の強豪へと成長した福井丸岡RUCK(福井)は10代の女子選手が活躍するチームとして知られるようになった成功例です。さらに宇都宮市泉が丘中学校(栃木)は公立学校の部活として栃木県女子リーグに参戦し、成人女性のチームと戦っています。勝率は伸びませんが、フットサルを楽しむという観点ではその活動には大きな意味があることでしょう。

競技力の向上が進む女子フットサル界、その理由とは?

一方で、競技志向の女子フットサルは2000年初頭に、日本サッカー協会主催の全国大会が行なわれるようになり、そこから女性のフットサルも一気に知名度が高まりました。先進地域によっては年間を通して戦う公式リーグが盛り上がりを見せ、その他の地域でも徐々に公式戦が増えていきました。中でも東京を中心とする関東、東海、関西などの地域は、いち早く地域リーグなども立ち上がり競技力の向上が図られていきました。

日本一を決める「全日本女子フットサル選手権大会」は今年で第14回を数えます。都道府県対抗で争われる「全国女子選抜フットサル大会」は2008年スタート。地域リーグの優勝チームを集めて国内リーグ日本一を決める「FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ」は今年2月に第4回大会が宇都宮市清原体育館で開催されました。さらに近い将来の全国リーグ創設を目指し、昨秋からは「日本女子フットサルリーグ2016プレ大会」も始まりました。近年、日本女子代表が編成され、国際大会にも出ていくような流れの中で国内公式戦の整備も進んでいます。当然、それに伴い女子選手の競技力も向上し続けています。

20170331_3地域女子チャンピオンズリーグの閉会式で優勝チームを表彰する日本フットサル連盟の小倉純二会長(右端)(場所:宇都宮市清原体育館)

関東初開催となった「第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ」の運営を手がけた、関東フットサル連盟副理事長の石塚雅一さんは「ここ数年、女子のレベル向上が目覚しい」と目を見張ります。学生時代にサッカーで活躍した女子選手が大人になりフットサルに転向する例も珍しくはなく、「技術のある選手の流入がレベルを上げている要因では」と分析します。石塚さんは自ら男子チームを主宰しているだけに、「男子選手とフィジカルには差がありますが、技術や組織的な動きはかなりレベルが高いです」と評しました。

エンジョイと競技志向、2本柱で成長が続く女子フットサル。競技人口のピラミッドをさらに大きくするために、今後も関係者たちの挑戦は続いていきます。10年後、20年後、国内の女子フットサルはどのような発展を遂げているでしょうか。注目が集まります。