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2017/06/05

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平日夜や週末はほぼ“満員”。「フットサルの聖地」として賑わう、市営の屋内コート「真岡市スポーツ交流館」がもたらす価値とは?

栃木県には平日夜や週末にフットサル愛好家たちが集まり、楽しみながらボールを追える公営コートがあります。屋内のスケートリンクを改修し2008年に再オープンした「真岡市スポーツ交流館」がそれです。全国的にも珍しいとされる市営の屋内コートで、栃木県では1年間を通じて子供から大人までがフットサルを楽しみ、今や「フットサルの聖地」となっています。

20170605_1スケートセンターを改修し造られた真岡市スポーツ交流館

真岡市は栃木県の南東部に位置し、農業、工業、商業がバランスよく発展している人口約8万人の地方都市です。真岡市スポーツ交流館は市街地東部、消防署や体育館、図書館など公共施設が並ぶエリアの一角にあり、県中央部の宇都宮市から車で30分、北関東自動車道の真岡インターチェンジから10分ほどのアクセス良好な場所に建っています。コートの広さは縦38メートル、横18メートルで公式戦として利用可能なサイズ、フロアは一般的な体育館と同じ板張りでラインも敷設済み、公式戦専用のゴールも完備。更衣室にはシャワーもあり、同じ建物の中には多目的室も設けられています。

真岡市スポーツ交流館は1984年のオープン以来、長年、主にスケートセンターとして地域の健康増進に寄与してきた施設でした。しかし、リンクの氷を作る冷凍機の老朽化などから、真岡市はフットサルを中心とする多目的施設への転用を決めました。以前から真岡市は栃木県内の「サッカーどころ」として知られる街で、改修にもサッカーにくわしい市職員らも携わりました。その際に栃木県サッカー協会のフットサル担当者らと意見交換をする場なども設けられ、「公式戦でも使える施設を」との意向が入る中で改修が進みました。

2008年1月に再オープンしてからは、栃木県フットサルリーグなどの公式戦で使用されるようになり知名度も一気に向上。丸7年が経過した今では、真岡市内外から多くのフットサル愛好家が集まり、平日夜と週末祝日の利用はほぼ“満員”の状態が続いています。さらにフットサル以外でもサッカーの講習会、ダンスの競技会、各種選挙の開票所などにも使われ、さまざまな用途で存在価値を高めています。

20170605_2トッププレーヤーたちが汗を流したバルドラール浦安の合宿

Fリーグのバルドラール浦安が合宿を開催

栃木県フットサルリーグに参戦する老舗チーム、ブラジニア・フットサルの木村圭佑さん(36)は「何よりも試合前の準備が簡単なのが助かります。試合前にラインテープを貼ったり、ゴールを組み立てたりする時間が省かれるだけでも競技者としてはありがたい」と公式戦としての使い勝手の良さを特長の一つに挙げます。さらに「広すぎないところもいいですね。ゴールのすぐ後ろに防球ネットがあるので球拾いもスムーズ。いいテンポで試合ができます。」と話します。

木村さんは3月下旬、真岡市スポーツ交流館に群馬県の社会人チーム、CGSC.BLITZを招き練習試合をしました。準備は短時間で終わり、練習試合もスムーズに進みました。CGSC.BLITZの関口英明さん(38)は、「最初はコートが若干せまいかな、とも感じましたが、問題なく試合はできました。このような施設が他県にも増えてくると公式戦も盛り上がるでしょう。」と感想を述べました。

また、2016年5月にはフットサルの日本リーグ・Fリーグのバルドラール浦安が3日間のシーズン開幕前合宿を行いました。Fリーグチームが栃木県内で合宿をするのは初めてで、国内を代表するトッププロたちが真岡市スポーツ交流館を使って開幕に備えました。合宿最終日には地元の小学生たちとクリニックを通じて交流し、フットサルの普及に努めました。公営の屋内コートの存在は、栃木県フットサル界にさまざまな波及効果を生んでいます。

20170605_3練習試合で熱戦を展開する栃木県と群馬県の公式戦チーム

競技志向者からエンジョイ志向者まで幅広く、リーズナブルに

開館時間は午前9時から午後9時までで、休館日は毎週月曜日と年末年始。使用料金は1時間あたり3000円(全面使用、午後5時~午後9時の場合)です。栃木県内の公共スポーツ施設としては平均的な数字ですが、民間のフットサルコートに比べるとかなりの格安で、そのあたりも人気が集まる理由になっているようです。
真岡市に隣接する芳賀町を拠点に活動するエンジョイチーム、FC Indigoも利用チームの一つです。チームを主宰する大根田一貴さん(30)は「利用料金はリーズナブルで、エンジョイチームにとっては広すぎるくらいのコート。そこでプレーするフットサルは、疲れるけど楽しいですね。」と笑顔を見せます。

国内を代表するトップチームから地元のエンジョイチームまで、さまざまなカテゴリーのチームが訪れる真岡市スポーツ交流館。栃木県フットサル界にとっては、競技系、エンジョイ系にかかわらず「なくてはならない存在」として、その存在価値を日々高めています。