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2017/11/02

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アスリートが豊かなキャリアプランを描くためのサポートプロジェクト。「競技」に全力で向き合いながら「引退後」を充実させる新たなサービスとは?

2017年10月1日(日)、MIFA Football Park(東京都江東区豊洲)にて「スポーツをリノベーションする」をコンセプトとした、株式会社アスラボのキックオフイベントが開催されました。

株式会社アスラボの代表を務める星翔太さんは、Fリーグのバルドラール浦安でプレーをする現役のフットサルプレーヤーです。2014年にはフットサル日本代表でキャプテンも務めています。
その星選手が2016年に前十字靭帯断裂のケガを負ったときのことでした。リハビリ生活を送るなかで、今後の人生で学ばなければならないことを整理するなかで「もっと社会のことを知らなければいけない」との思いにかられたといい、一般企業のインターンシップを受けることになったのです。そうして星選手は週2日、午前10時から午後6時まで勤務し、それ以外の時間をフットサルのトレーニングに充てる生活を始めました。

「初めて社会経験をしていくなかで、名刺の渡し方や電話の応対の仕方などのビジネスマナー、資料の作り方などのスキルは、僕らアスリートにとってまったく知らないことばかりだと気づかされました。」(星選手)

20171102_1株式会社アスラボの代表を務める星翔太さん。Fリーグのバルドラール浦安でプレーをする現役のフットサルプレーヤーでもある。

「セカンドキャリア」から「デュアルキャリア」へ

「セカンドキャリア」という言葉があります。アスリートならば現役の間は競技に集中し、引退後の第二の生活「セカンドキャリア」は、引退してからプランニングすることがほとんどでしょう。
なかには、現役時代の功績から引退後も不自由なく生活できるアスリートもいます。しかし、独立行政法人日本スポーツ振興センターが、平成25年度文部科学省委託事業としてまとめた「デュアルキャリアに関する調査研究」によると、2006年にオーストリアが国内調査をした結果「エリートスポーツキャリアを終えた後、自身のスポーツの功績(広告塔や名声等)で働かなくても生活を築けるアスリートは、全体の3%しかいない」と発表しています。また、同調査研究では、アスリートの多くが将来に不安を抱いていると記されています。

ほとんどのアスリートは現役引退後に、一般社会で新たなキャリアをスタートさせなければなりません。しかし現実的には、現役中に引退後に必要な社会的なスキルを獲得していなければ、セカンドキャリアへスムーズに移行していくのは難しいのです。

一方で「デュアルキャリア」という考え方があります。「エリート競技者としてのアスリートライフ(パフォーマンスやトレーニング)に必要な環境を確保しながら、現役引退後の雇用に必要な教育や職業訓練を受けて将来に備える」という概念です。星選手が現役選手を続けながらインターンシップを受けたのも「デュアルキャリア」のひとつといえるでしょう。

2017年7月、星選手は自らの体験をきっかけに、アスリートの「競技者」としての人生と、「人」としての人生を同時に歩む「デュアルキャリア」の考えに立ち、株式会社アスラボを設立するに至りました。10月1日からは、ウェブサイト「アスラボ」の運営をスタートさせています。

20171102_210月1日のキックオフイベントではトークセッションも開催された。
左から、牧野講平さん(スポーツトレーナー)、辻秀一さん(スポーツドクター)、和田賢一さん(ビーチフラッグス日本チャンピオン)、星翔太選手(アラスポ代表取締役・バルドラール浦安所属)、永里亜紗乃さん(元サッカー女子日本代表)、小坂悠真さん(元競泳日本代表)、北原亘さん(元フットサル日本代表)

アスリートの持つ強みを競技の中だけではなく、人としての強みにもつなげたい

「アスラボは、アスリートが自分の強みを活かし、一般の人にスポーツの魅力を伝えるためのサービスです。例えば、陸上選手であれば速く走るためのポイントを一般の方に教えることができます。それぞれのアスリートの得意分野を、スポーツを学びたい、スポーツに触れたい、と思っている方々に提供してもらいます。そうすることで社会にとってスポーツの大事さやアスリートの本来の価値を伝えていければと考えています。」(星翔太選手)

アスリートが競技を通して身につけてきたスキルやマインド。それを今後ステップアップを目指す子どもたちから、スポーツを生涯スポーツとして取り組んでいる大人まで、幅広い世代に伝えるためのマッチングサイト、それが『アスラボ』なのです。サービスのひとつである『アスラボレッスン』は、アスリート自身が考案したレッスンを登録し、受講したい一般の人たちを募集するというものです。

多くのアスリートは競技活動のなかで、成功や失敗を体験し、ときにはケガや挫折を経験します。たくさんのトライ&エラーを繰り返すなかで競技力だけでなく人間力もどんどん高めていきます。「今よりももっと向上したい」。そういう前向きな強い気持ちを秘め、次に向かって計画を立てて実行できる力は、まさに社会で生き抜くためにも必要な力でしょう。しかし、その力が自然と身についていることアスリート自身が気づいていないことも多々あるようです。

「アスリートが『アスラボ』のサービスを使うことで、社会との接点をつくり、デュアルキャリアに取り組むためのきっかけを作れるようにサポートをしていきたいと思います。スポーツ選手が、自ら考え、経験できる場を創出し、スポーツのリノベーションにチャレンジしたいと思います。」

現役フットサルプレーヤーである星選手が、熱い想いを胸に大きな一歩を踏み出しています。

>> アスラボ