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COLUMN

日本フットサルの現在地はどこか?発展の一途を辿る環境と、クリアすべき課題

 今では数百万人の愛好家がいるとされるフットサルだが、国内における競技の歴史はそれほど古くない。ミニサッカーとして始まったのは1970年代。77年に後の日本フットサル連盟となる日本ミニサッカー連盟が発足し、89年の第1回FIFAフットサル世界選手権出場を経て、90年代中盤からようやく全国への普及が始まった。96年には、国内最高峰の大会である第1回全日本フットサル選手権大会(現在のPUMA CUP)が開催されている。

 2002年の日韓ワールドカップを境に全国各地にフットサルコートが増えたことで、一般的にも広く認知されるようになり、プレーヤーの数は爆発的に増加していった。今では年間を通じて民間大会が行われ、その中には全国で予選を開催して勝ち上がったチームによる決勝大会を行う大規模なものも存在するなど、「する(Do)スポーツ」としての地位を確立している。

 一方、国内の競技力の向上、さらなる発展を目指して、07年には国内最高峰のリーグであるFリーグが創設された。初年度は8チームによって争われたFリーグは、その後、09年にエスポラーダ北海道、府中アスレティックFCの2チームが加わって10チームとなり、14─15シーズンからはさらに、ヴォスクオーレ仙台、フウガすみだが加入し、現在は12チームとなっている。

 Fリーグの創設により、国内の競技レベルは劇的な進化を遂げた。ただし、トップリーグとはいえそのプレー環境は発展途上にあり、完全なるプロチームといえるのは名古屋オーシャンズの1チームのみ。その力があまりに突出しすぎているがゆえに、リーグ戦は名古屋が7連覇中と、独走状態になってしまっているのが現状だ。

 そうした状況を改善していくためにも、今後は育成年代からフットサルをプレーする環境を整備し、後々にサッカーとフットサルを選択できるような道筋を構築していくことが急務とされている。育成年代においては、バーモントカップ 全日本少年フットサル大会が今年で23回、全日本ユース(U─15)フットサル大会が19回を数える(女子は今年第4回大会を開催)が、ここにさらに今年から全日本ユース(U─18)フットサル大会が創設され、下から上まで一貫してJFA主催大会が揃うことになった。各年代に最高峰の大会があることで、継続してプレーし、技術力を向上させていく土壌ができたことになる。

 一方、それらの頂点に位置する日本代表の活動も年々充実してきている。男子は今年、ディフェンディングチャンピオンとしてAFCフットサル選手権大会に臨み、アジア連覇を狙う。そして、16年にコロンビアで開催されるワールドカップへと強化を図っていく。女子も、09年に女子代表が初めて組織されて以来、アジアインドアゲームズで3連覇を達成するなど、アジアナンバーワンの座に君臨している。

 このように国内フットサルは、トップカテゴリーから育成年代に至るまで、まさに発展の一途を辿っており、今後さらなる飛躍が期待されている。

文・写真=本田好伸